My Favorite Things

今日はオペラシティで
ミッシャ・マイスキー（チェロ）、
ジュリアン・ラクリン（ヴァイオリン）、
マキシム・リザノフ（ヴィオラ）
によるコンサートで
J.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」
（弦楽トリオ版）を聴いた。

貴族の不眠症を癒すためにという伝説のある
”眠くなる”曲をどう演奏するかが見もの。

ゴルトベルク変奏曲といえばグレン・グールドだが、
弦楽版の編曲者自身がグールドのファンらしい。

実際にライブで聴いての第一印象は
思った以上に音が柔らかいこと。
そして、
速いテンポの変奏曲では
ヴィヴァルディ「四季」のような明るさで、
曲の切れ目で拍手したくなるような
大迫力と盛り上がりだった。
一方、
スローな変奏曲では、
弦の精妙な音色の変化を聴かせてくれる。

イケメンのヴィオラと、
ノリのいいヴァイオリンを従えて
楽しそうにアンサンブルを主導する
マイスキーがとても楽しそう。
ＣＤでは実感しにくい
演奏者同士の掛け合いで
室内楽の醍醐味を味わうことができた。

メンバーは若干違うが、
最近発売された「ゴルトベルク変奏曲 」のＣＤも、
ライブを体験した後には
さらにリアルに迫ってくる
のではないかと期待している。