November 09, 2007

夏目漱石の俳句を読む

新聞書評欄のインタビューで見て、
読んでみたかった
大高翔「漱石さんの俳句」を読了。

意外にのんびりとして若々しい
夏目漱石の俳句を
楽しい解説付きで楽しませてもらった。

選ばれた50句の中から
好きな句をいくつか引いてみる。

   行く年や膝と膝とをつき合わせ

   物草の太郎の上や揚雲雀

   端然と恋をして居る雛かな

   ぬいで丸めて捨て丶行くなり更衣

   君が名や硯に書いては洗い消す

   引窓をからりと空の明け易き

   無人島の天子とならば涼しかろ

   生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉

   有る程の菊抛げ入れよ棺の中

[Haiku] Posted by tokuo | TrackBack
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