October 04, 2004

メータのマーラー

日曜日はまたしてもサントリーホールで
ズービン・メータ&スーパーワールドオーケストラ(SWO)
マーラー・交響曲第2番「復活」 を聴く。

出演者は、
指  揮 / ズービン・メータ
ソプラノ / ディアナ・ダムロウ
メゾソプラノ / 藤村実穂子
合唱指揮 / 関屋晋
合  唱 / 晋友会合唱団

SWOは、
東京国際音楽祭のために選抜された
各国オーケストラのメンバーで構成されている。
SWOについてのサイトによると、

 「ソリスト集団ではなく、
 オーケストラを熟知したトップオーケストラの
 現役メンバー達により組織される」

 「特定の音楽監督や指揮者を持たず、
 ベルリンフィル、ウィーンフィル、
 ボストン響、パリ管などの中心メンバーによる
 話し合いで指揮者を人選する」

ということだ。

演奏は、一言でいうと
「後になるほど良かった」。

どうも金管と弦の
コラボレーションが良くないのか、
第一楽章の迫力がいまいちだった。
ややテンポが早めで
軽く感じられたせいかもしれない。

逆に、
ふだん「復活」を聴くときに
あまり印象に残らない
繊細な小さなフレーズが
美しく響く。
全体に、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの
アンサンブルは素晴らしかったと思う。
ウィーン的な雰囲気が十分感じられた。

楽章が進むにつれて
調子が出てきたのか、
最終楽章は
合唱団の声も厳かさを醸しだし、
ソリストの声も艶やかに
感動的なフィナーレとなった。

メータの指揮はやや通俗的で
マーラーにしては明快すぎる感じがしたが、
分かりやすい身振りとともに
十分楽しませてもらえたと思う。

[Music] Posted by tokuo
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