October 27, 2004

ヨーロッパの幸せな日々

かつてリブロポートから出ていた
僕の大好きな本「優雅な生活が最高の復讐である」が
新潮文庫から出ていた

ピカソやヘミングウェイやフィッツジェラルドを魅了した
”生活の達人”、ジェラルド&セーラ・マーフィー夫妻の
アメリカを離れてヨーロッパで暮らした日々を描いた本だ。

小口をピンクに染め、
”組版設計”のクレジットまであった
旧版の凝った造りにはとうてい及ばないが、
文庫もまあまあしゃれていると思う。

文庫版は、
著者カルヴィン・トムキンズの序文と
ジェラルドの新しい絵についての写真等が追加され、
最終章が書き直された”決定版”とのこと。

トムキンズがマーフィー夫妻の隣人だったという
本の成り立ちを書いた序文が
とてもいい感じで、
アッという間に読み直してしまった。

  Living Well Is the Best Revenge.

という書名の元となっているスペインの諺を
年賀状に書いて、「どういう意味ですか?」と
きかれたのも懐かしい思い出だ。

これを読んだら、
前にも書いているトムキンズの傑作
「マルセル・デュシャン」も、ぜひ読んでほしい。

[Books&Magazines] Posted by tokuo | TrackBack
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