探していた本の
秋谷豊「砂漠のミイラ」が
注文してからまる1日ほどで
北九州市の「書肆アモルフ」から届いた。
amazonより速いかも?!
[クウネル]3月1日号に出ていた
「海月書林」もそうだが、
ネットの古書店というのも
なかなか面白そうだ。
ところで、
真っ先に「クレバスに消えた女性隊員」を
探して読んでみる。
想像していたのとはちょっと違って、
散文で淡々と悲劇を描いていた。
同行した京都山岳会隊員の
手記という形をとっているからだ。
十六時、彼女の声はまったく聞こえなくなった。
隊員のくやしさが身にしみる。
そして、
冒険家・植村直己について書いた詩の一節からも、
山の厳しさが伝わってくる。
これからはもう
氷河をさまよったりすることはけっしてないだろう
氷のふかぁい割れ目の中で彼はひとりきりなのだ
詩集の表題の”ミイラ”は
男女2体が寄り添って発見された
2000年前のミイラのことらしい。
生の切なさと時間の容赦なさが
印象的な詩集だった。