March 28, 2006

夢にも思わなかった経験

今日は、
”My Favorite Musician”である
オーネット・コールマンのコンサート
Bunkamuraオーチャードホールで観た。

前座に後ほど共演もする山下洋輔ソロ。
「こんなことになるとは夢にも思いませんでした。
謹んで前座をつとめさせていただきます」
との挨拶があった。
われわれも、まさにそんな気持ち。

山下洋輔も「キアズマ」をはじめ、
快調な演奏だった。
特にラストの曲では超早弾きを披露する。
ピアノの音が四角い塊になって落ちてくるかのような
音の連続で大迫力。

75歳だというオーネットは静かに登場して
演奏姿はクールにしかも音はホットで
ブルージーな演奏を繰り広げる。
編成はベース2人に
オーネットの息子のドラムスの
ダブル・ベース・カルテット。
途中で山下洋輔と
やや意味不明の女性歌手が参加する。

基本の演奏スタイルとしては、
ぼくが大好きな
「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン」に近い。
テーマから始まってブレイク、
ベーシストのソロの後にテーマに戻って、
パッと格好よく終わる。
ほとんどの曲がこのパターンだが、
これがはまっている。

今のバンドでいえば、
PE’Zに通じるものがあると感じる。

ライブで聴くと
ニュー・ジャズと呼ばれた彼のスタイルが
とても分かりやすいのに驚く。
ちょっと音列が変わっているが、
ソニー・ロリンズや
ストーンズの公演でサックスを吹いていたボビー・キーズと
共通するものがあることがよく分かった。

アンコールは、
「ジャズ来るべきもの」で世界に衝撃を与えた
「寂しい女」(Lonely Woman)。
レスター・ボウイのバージョンがお好みだったが、
オーネット自身の演奏を聴けるとは夢にも思わなかった。
演奏も素晴らしかった。
思わず涙が出そうに・・・。

満足した帰りは、
「IZAKAYA VIN」で、
とり白レバのムース、トリッパと新玉葱の炒めもの、
イカのフリット、鹿のミートソースのペンネを
ワインと共に満喫。
今日も満足でした。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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