November 05, 2006

ボサ・ノヴァの醍醐味

土曜日は、娘と2人で
午後5時開演のコンサート、
「ジョアン・ジルベルト THE BOSSA NOVA〜最後の奇跡〜」を
東京国際フォーラムで観た。

ジョアン・ジルベルトを観るのは初めて。
3年前の初来日公演のライブCD
「ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー」は聴いているが、
生で観るとどんな感じなのか
ドキドキして待っていた。

ところが、定刻には
「アーティストがまだ到着していません」
とのアナウンス。
45分くらい経ってから、
「アーティストがホテルを出ました」
のアナウンスで、
館内から苦笑が漏れる。

1時間過ぎた6時になってようやく
「アーティストが到着しました」。
結局開演したのは6時15分だった。

しかし、
開始まではヤキモキさせられたが、
演奏が始まってからは一気に聴かせる。

ささやくようなソフトな声と、
柔らかい音ながら切れ味の鋭いギターの音が
何度も繰り返されるうちに、
したたる水滴のように体に染みこんでくる。

70歳を超えているとは
思えないほど
スピード感のあるギターと
滑らかな美声が
5000席の会場全体を支配し、
緊張感が隅々まで行き渡る。

たった一人でこれだけの聴衆と空間を
持たせてしまうのはやはりすごい。
娘も知っている有名曲が多数あって
まったく飽きさせない。

演奏は2時間くらいだったか。
数日前に海外旅行から帰った娘も、
「眠くなるかもしれない」と言っていたが、
きっちり聴いて堪能したらしい。

来年3月には
8、9日のコンサートを収録した
DVDが発売されるというので、
これも楽しみだ。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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