March 11, 2009

元気のいいブラームス

今晩は、
ベルリン・ドイツ交響楽団
コンサートに行ってきた。

本日の演目は以下の通り。

ウェーベルン:パッサカリアop.1
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64
(ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ)
ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98

指揮者は、
インゴ・メッツマッハーだ。
ちょっと太めだが、
指揮する姿がさっそうとして
恰好いい。

公演パンフによると、
メッツマッハーは16年前の来日時に
N響の音程を一から正そうとして、
「二度と招きたくない指揮者」
となったと噂されたらしい。

その、どちらかというと
前衛的な曲が得意だという
メッツマッハーが
メンデルスゾーンとブラームスを
どうこなすかが見物だった。

今日の座席は
前から4番目の真ん中で、
ソリストと指揮者の真ん前。
コンサートマスターと第一チェロの
真っ正面だった。
演奏者を見るには絶好だが、
管楽器は席から全く見えないので、
音もはっきりしない。

ウェーベルンは
曲をあまり知らないせいか、
または、席が近すぎて
全体のトーンがつかめないせいか、
いまいち乗り切れなかった。

メンデルスゾーンは、
ソリストの息づかいまでもが聞こえそうで、
臨場感は抜群だったが、
ちょっと保守的な演奏だったか。
協奏曲の曲芸的な側面が強調されていて、
大道芸のフィドル奏者のように
感じられた瞬間があった。

感心したのが、ブラームス。
ともすれば地味になりがちな
晩年の渋めなブラームスを、
抑揚を付けたリズムの息吹と、
音のテクスチャーの見事な転換で、
グイグイと観衆を引きずり込む
ドライブ感を醸し出していた。

ぼくの真ん前に並んで弾いていた
中年と若い2人の”イケメン”チェリストも、
リズムに乗って楽しそうに弾いていた。

特に、第1楽章と第3楽章では、
ベートーベンの7番のような
舞踏的な迫力が感じられた。
これには、感動した。

クライバー
聴き直してみようかな?

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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