昨晩は、サントリーホールで
「ママウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル」を観た。
曲目はオール・ショパン。
ショパン
前奏曲 嬰ハ短調 op.45
バラード第2番 ヘ長調 op.38
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35
（休憩）
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20
4つのマズルカ op.33
子守歌 op.57
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53 「英雄」
以上の予定だったが、当日、
バラードとソナタの間に2曲が
「演奏者の希望により」追加された。
夜想曲 嬰ハ短調 op.27-1
夜想曲 変ニ長調 op.27-2
前半は、
ぼくの体調が悪かったせいか、
ポリーニの調子も出なかったせいか、
ごく普通の感じだったが、
ソナタの後半からがぜん調子が出てきた。
何といっても、
音が美しくてしかも大きい。
滑らかな指使いと、
それによる音のテクスチャー。
素晴らしくそろった音の粒立ち。
それらが相まって、
体操の素晴らしい演技を
観たときのような切ない感動が
ひたひたと押し寄せてくる。
さらに、
アンコール
で一気にスピードアップして、
聴衆もじょじょに興奮度が
アップしていくのがハッキリと分かった。
オール・ショパンのため、
まるでショパンのリサイタルを
観ているかのような錯覚も覚える。
最後は万雷の拍手で終幕。
ポリーニは久しぶりだったが、
いいものを観せてもらった。
アンコール曲
練習曲 ハ短調 op.10-12 「革命」
バラード 第1番 ト短調 op.23
練習曲 ハ短調 op.10-4
前奏曲 変ニ長調 op.28-15 「雨だれ」
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 op.39