October 21, 2009

ブラームス・チクルス第3夜

チクルス最終日

第3番はかなりテンポが速く、
若干力が入りすぎだったか。
こちらも、昼と夕方にパーティで
酒が入って集中力を欠いていたかもしれない。
でも、最終楽章はやはり、
きっちり盛り上げて聴かせた。

ピアノ協奏曲第1番は、
しなやかにロマンチックに歌いあげる
第1楽章が素晴らしいと思ったら、
第2楽章はもっと凄かった。

頬を撫でるような心地よい弦に乗って、
ピエール=ロラン・エマール
唸りながら力を込めて繊細な弱音を弾く、
その緊張感が尋常ではなかった。
弱音と強音のダイナミクスがもの凄い
これだけのアダージョは、
やはりライブでなければ聴けないだろう。

手の空いた楽員が音楽に聴き惚れ、
ぼくも第2楽章の終わりなのに
拍手をしそうになった。
じっさい、
「ワオ」と声を挙げた人までいたくらいだ。

最終楽章は、
ノットらしく一気に駆け上がる。
とてつもない快演だったと言える。

アンコールはなし。
あれだけの名演の後では正解だろう。

今回のチクルスには、
とても満足することができた。
ジョナサン・ノット、
クリスティアン・テツラフ、
ピエール=ロラン・エマール、
バンベルク交響楽団、
すべてに注目してみたい。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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