October 20, 2009

ブラームス・チクルス第2夜

第1夜とは場所が変わって、
サントリーホールでの公演。
場所のせいか、ドイツ人(?)が多い。

大きさからくるのか、
トリフォニーホールより柔らかい音で、
弱音がより滑らかできれいだ。

第1部はヴァイオリン協奏曲。
今年2度目となる
ヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフは、
音が素晴らしく、見せ場がたっぷりで
素晴らしい出来だった。
アンコールも余裕タップリの演奏で、
万雷の拍手を得ていた。

第2部の交響曲第二番は絶好調。
とくにしなやかさと粘りがさらに増して、
第2楽章アダージョの美しさ、
最終楽章の迫力が感動的だった。

この交響曲は、
ベートーベンの第6番「田園」に例えられるらしいが、
ぼくとしてはワグナーが「舞踏の聖化」と言ったという
第7番に例えたいと思う。

こうした明るい曲想のせいか、
ぼくの席からよく見えたチェリストが嬉しそうに弾き、
若いコントラバスの弾き手が
踊り出さんばかりだったのが印象的だった。

まことに素晴らしい一夜だった。

アンコール)
J.S.バッハ
 :パルティータ第三番よりガボット(ヴァイオリン・ソロ)
J.S.バッハ
 :ヴァイオリン・ソナタハ長調よりアレグロ・アッサイ(ヴァイオリン・ソロ)

ブラームス
 :ハンガリー舞曲第2番
ブラームス
 :ハンガリー舞曲第10番

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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