November 14, 2009

権力の威力

「リクルート事件・江副浩正の真実」を読了。

長期拘留と再逮捕をちらつかせて、
強引に調書を取る検察の手口に寒気を覚える。
”国策捜査”でなくとも、”決めつけ捜査”で
人生を台無しにされてはたまらない。

「お笑い大蔵省極秘情報」とともに、
日本の権力機構を考える必読書だと思う。

「あとがきのあとがき」で描かれる、
宗像主任検事(当時)との
オペラを巡る交流に救われるが、
逆に職務にあって上司に命令されたときの
正義感と主体性のなさに、
太平洋戦争時の参謀の無責任さ
通じるものを感じて
われわれ日本人の突っ走ってしまう気質の
恐ろしさに肌寒い思いがする。

[Books&Magazines] Posted by tokuo | TrackBack
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