仕事で石巻まで行ってきた。
震災から半年近くなり、
かなり整理が進んだ街にも
震災の爪痕はまだまだ色濃く残っていた。
何枚か写真を撮ってみたが、
現地の雰囲気はうまく撮れない。
なぜなら、
写すべき対象が”ない”ことが衝撃だから。
何もない場所が、
かつてそこにあった生活の
不在を痛感させるのです。
街の家屋は、
すべて流されてしまっているか、
1〜2階が津波にぶち抜かれている。
海からかなり遠い数キロ内陸でも
家屋の姿がまばらなのにショックを受けた。
川沿いの繁華街もほぼ全滅で、
100年以上続いたうなぎ屋さんも廃業だ。
16日にも、
大被害を受けた日本製紙石巻工場の
機械が1基稼働する予定だという。
工場の人たちは、
意外に明るく振る舞ってくれた。
早くかつてにも増して
幸せな日々がやってくることを
お祈りしたい。