October 17, 2012

フェドセーエフ再び

今日も来てしまった、
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
チャイコフスキー・シンフォニー・
オーケストラ公演。
席はまたも1階1列目の27番。
第2ヴァイオリンの目の前だ。

前半の最初は、
スヴィリードフの交響組曲「吹雪」
〜プーシキンの物語への音楽の挿絵〜より6曲。
第2ヴァイオリンの
パルス的な疾走で始まる「冬の道」は
ミニマルな趣きで、
初めて聴いて鳥肌が立った。

映画のための音楽のせいか、
全体としてはニノ・ロータのような
懐かしい雰囲気。
「婚礼の儀式」は弱音が美しい荘厳な曲。
「軍隊行進曲」では、ストリングスはお休み。
「ロマンス」は、いい歌手で演歌を
聴いた時のような気持ちよさ。
ツボをつかれて落とされてしまった感じ。
ふたつのワルツも楽しく、
この曲に惚れてしまった。

そして、
リムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」。
小品の得意なこのオーケストラの
特長がよく生きた演奏。
奏者たちも楽しそうだ。

後半の
ショスタコーヴィチ交響曲第10番は、
初めて聴くには難しい構成。
少しCDを聴いておいた方が
よかったかもしれないが、
陰鬱な緊張感あふれる第一楽章、
疾走感のある最終楽章が素晴らしかった。

アンコールは1曲だけ。

   チャイコフスキー:白鳥の湖~スペインの踊り

今回も客の入りは良くなく、
半分にも満たない感じだった。
それでも、アンコールの後には、
またもやまさに万雷の拍手。
楽団員達も満足そうな表情をしていた。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
Comments
Post a comment









Remember personal info?