November 10, 2012

大きくなったノラ・ジョーンズ

武道館でノラ・ジョーンズの
コンサートを妻と観てきた。
座席は、
2階南西スタンドのT列50・51番。
ちょっと遠いが、
舞台はよく見える。

新作では
ややロックっぽさを見せていた
ノラ・ジョーンズのライヴは、
予想をいい意味で大きく裏切るものだった。

コンサートの詳細は、
こちらに素晴らしいリポートがある。
ほとんど同感です。
「Norah Jones@日本武道館
  (opening act:Jim Campilongo) 感想&セットリスト」

CDで聴いた想像以上に
強力なドラマーを得て、
ノラもエレキピアノとギターで対峙する。

グレイトフル・デッドの
カヴァーを演ったりして、
目指すところは
アメリカン・ロックの王道なんだなと思う。
オールマン・ブラザーズや
リトル・フィート、
イーグルス的な瞬間があった。

自分の立ち位置を見直して
パワーアップ。
国際的なCDセールスのためには
微妙な戦略だと思うが、
ライヴ・アーティストとしては
確実に大きくなった。
2005年に初めての武道館で観た時に、
やや空間を
持て余していたノラの姿はもうない。

失恋したりいろいろあって、
しかも最近の音楽性について
昔の彼女が好きなファンから
とやかく言われることの多い彼女だが、
新作からの「Mariam」では、
ライヴも最高潮になり大物の貫禄が漂っていた。
「大きくなったなあ」と、
娘をみるような気持ちになって
ちょっと涙が出そうになった。

アンコールはカントリー風。
ドリー・パートンのような歌い回しと貫禄で
立ち見も出た満員の観客を圧倒。
最後の「Come Away With Me」は、
とてもブルージーで新たな境地を開いていた。
大拍手の中で終演。

このライヴの感じが
もっと広く伝わるといいのになと思う。
ライヴ・ビデオの発売を期待したい。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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