最近、「対岸の彼女」
で直木賞を受賞した角田光代さんといえば、
「All Small Things」だ。
(とはいっても、彼女の小説は
ほかに読んだことがないのだけれど・・・)
雑誌「FRaU」に小さな冊子付録として
付いていたものが本になっている。
「ねえ、今までで一番印象に残っている
デートって、どんなの?」
「あなたの記憶のなかで、
もっともデートとはいえないような
デートってどんなの?」
このような問いかけが、
回旋曲(ロンド)のように繰り返される。
そして、それは読んでいる自分への
問いかけでもあるのだと気づく。
昔のことを思い出して
ちょっと胸が切なくなる
可愛らしい本です。