September 18, 2005

白州次郎の表の顔

先日読んだ「下山事件—最後の証言」に続いて、
「白洲次郎 占領を背負った男」を読了。

「最後の証言」に書かれているような
白州次郎の裏面史は描かれていなかった。
さっそうたる白州次郎の”偉人伝”となっている。

それでも、
白州次郎という男の型破りで、
常識を上回るスケールの大きさが面白い。
先を見通す知見と、それを実現化する実行力に
類い希なものがある。

「最後の証言」を読んでしまうと、
もう少し深い情報もほしい気もするが、
白州次郎という人の人生を俯瞰するには
絶好の本になっている。
さらに興味が湧いたら白州次郎・正子夫妻が住んでいた
武相荘にでも行ってみたらいいかもしれない。

ところで、
白州次郎のお父さん、白州文平(しらすふみひら)という人は
さらに型破りで破天荒な人生を送ったようだ。

綿花貿易で大成功を収めた実業家で
日本学生野球の先駆者
新渡戸稲造、近衛篤麿とドイツ留学仲間。
白州次郎の留学時には大変羽振りがよかった。

なにせ、
次郎への仕送りが
今の金で3000万円という説もあるらしい。
次郎は、その金でベントレーとブガッティという
当時の超高級車を2台も持っていたのだから、
あながち嘘でもなさそうだ。
中学生の時にも車を買って与えている。

だれか、白州文平氏の伝記を書いてくれないだろうか・・・。

[Books&Magazines] Posted by tokuo | TrackBack
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