April 10, 2006

雨上がりの昼空に

書き忘れていたが、
土曜日の昼間に突然の雨が降った。
出かける娘を送りがてら西荻窪へ車で。

着いてみると雨はすでにやんでいた。
やんだ直後だからもしや・・・、
というわけで、いつも並んでいて入れない
南口のラーメン屋「はつね」をのぞく。

横町の道を早足で歩きながら
中年カップルを追い抜く。

1人しか並んでいない!

というわけで、
追い抜いたカップルを差しおいて、
6席しかないカウンターの真ん中に
妻と席を確保。

今回こそは、
いまだ経験のないタンメンを食べようかと思ったら、
妻が「いつもラーメンなのでタンメン!」。
それだけが理由ではないが、
この店ではラーメンをつい頼んでしまう。
(世の中には、逆に
「はつね」でタンメンしか頼めない人もいるようで・・・)

妻のタンメンを
少し味を見させてもらうことにして、
ぼくは欲張りに焼豚ワンタンメン1000円。

ワンタンは作り置きしないで、
1杯分ずつその場で皮にくるむ。
モモ肉のチャーシューには
1枚1枚表面に包丁で切れ目を入れる。
そんな風に
店主(たしか先代の娘さんの旦那さん)が
静かに丁寧に作ってくれる。

焼豚ワンタンメンには、
ラーメンワンタンメンにはのっている
ちくわがないのが残念だが、
サヤエンドウの緑色がまぶしい。

ぼくにとってここのラーメンは、
”はじめてラーメンを
おいしいと思ったときのラーメンの味”を
思い出させてくれる。

作っているところを見たわけではないが、
おそらく鶏ガラを効果的に使った
けっこう味に芯のあるスープ。
今風ラーメンのスープより
よくできたコンソメに近い。

チャーシューをモモではなく
もう少し柔らかいものにしてほしいとか、
もっと細い麺がいいとか、
できればスープをもうちょっと濃くしてほしいとか、
そんなことを思ったりするけど、
そんなラーメンなら
他の店で食べればいい、と思い直す。

スープまで飲み干して、
他にない味をキッチリ楽しませてもらった。
”思い出の中の味”が実在することに感謝したい。

[Food&Drink] Posted by tokuo | TrackBack
Comments

私も先週の金曜日「はつね」でタン麺食べました。懐かしい味ですよね。

Posted by: 平田樹彦 at April 11, 2006 02:07 PM
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