October 15, 2007

ワグナーを堪能

昨日は、NHKホールへ
ベルリン国立歌劇場による
「トリスタンとイゾルデ」を観に行った。

午後3時から始まった公演は、
40分の休みを2回はさんで終演は8時半!
高価なチケットにもかかわらず
客席はほぼ満員だ。

あの有名な前奏曲ではじまる。

ぼくの席は2階のいちばん後ろで、
3階席が上に広がっている
あまりよくない場所だった。
でも、意外に音がいい。

囁くような弱音で始まるが、
しっとりとしながらも
音の粒立ちがはっきりときこえる。
”強い弱音”とでもいおうか、
音がよく通る。

指揮者のバレンボイムは、
情熱的にしかも丁寧に音楽を進めていく。

ワグナーのオペラを
生で見るのは初めてなので、
比較することができないが、
オーケストラは
かなり出来がよかったと思う。
客席の反応はすごかった。

遠くて顔が見えない席からは、
やや太り気味のトリスタンが
オジさんぽく見えたのと、
イゾルデの背が低いのが少し不満で、
つい別の歌手を主役と間違えそうになるが、
歌は堪能した。

終曲の「愛の死」まで
たゆとう官能の響きを楽しませてもらった。

ただ、なぜか舞台上で
主役達が座っている時間が長く、
この演出はもう一考できるのではないだろうか。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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