September 10, 2008

28年の年季

昨晩は、友人に連れられて
池袋西口「吉泉」で和食。

さりげない場所の地下に
8席のお店はあった。
普通の小料理屋に見えるが、
これが違った。
さまざまな業界のお歴々も来るという
知る人ぞ知る店らしい。

出された料理は、
たぶん下記の通り。

   松葉ガニのほぐしたものの炒めもの
   ほうれん草ゴマあえ
   コハダ、いか、白身(いさき?)などの刺身
   椎茸とアワビの醤油煮
   葡萄の酢味噌(?)
   あゆ一夜干しうるか風味
   茗荷味噌焼き
   あさり味噌汁
   イクラ醤油漬けご飯

1杯目はビールのハートランド。
その後は、
三千盛純米を冷やして飲む。

寡黙なご主人が
次々と出してくる料理は、
驚くばかりのおいしさ。

なかでも、
大きな椎茸を水平にそぎ切って、
同じ形にそぎ切ったあわびと
一緒に煮た一品は、
味わいの深さに感動した。

また、
この椎茸の軸が
最後のご飯の時に
佃煮になって出てきたのも
素晴らしかった。

イクラご飯も
あまりにもおいしくて、
ご飯をあまり食べないぼくにしては
珍しく3杯も食べてしまったほどだ。

こちらがあまりにも激賞するものだから、
ご主人もだんだん雄弁になる。
28年間同じ場所で店を続けたということが
すんなり頷ける素晴らしい店だった。
値段も、おまかせの料理と
2合徳利4本(!)を空けて、
2人で2万円ちょっとと手頃だ。

9月の終わりから10月の終わりまでは、
松茸等の旬を求める人たちで、
すでに予約一杯だとか。
こういう料理人に出会えるのだから、
やはり世の中は広いなあ。

[Food&Drink] Posted by tokuo | TrackBack
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