May 15, 2010

BOOK 4の可能性

「1Q84 BOOK 3」を読了した。
この巻はとても読みやすい。
るで普通のミステリーのように。

すでに2冊の本を読んで、
SF的なパラレルワールドの設定=「二つの月」や、
「空気さなぎ」の世界を受け容れて
しまっているからなのだろうか?

あたかも、「巨人の星」で
星飛雄馬の超絶コントロールを受け容れてしまえば、
消える魔球がリアリティを持つのと同じように。

そして、読み終えて思ったことは、
われわれの人生だって、
次に何が起こるのかは
分からないじゃないかということ。

それが、
「空気さなぎ」や「二つの月」ほど
突拍子ないものではないにしても・・・。
ベタに言えば、”生きていく勇気”を
教えてくれる小説だった。

続編としてのBOOK 4も、
3月まで「1Q84年度」だと考えればあり得るのかも。
それもちょっと読んでみたい気がするが、
なくてもいいかな?

ところで、
読んでいる最中に気になったのは、
たとえば、339ページに出てくる「我々」や
566ページの「あなたや私」という二人称。
BOOK 1・2でそんな書き方ってあったっけ?
と思っていたら、
極東ブログの書評でなんとなく納得した。

   そのために村上春樹は、
   1Q84のbook1とbook2の読者の位置に降りてみた。
   →>極東ブログ「[書評] 1Q84 book3 (村上春樹)」

BOOK 1・2を調べていないので、
確定的なことは言えないが、
そういうことなら、
作者である「私」と読者が
「我々」になる構図が理解できる。

参照)
極東ブログ「[書評] 1Q84感想、補足」

[Books&Magazines] Posted by tokuo | TrackBack
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