昨晩は、
ヴァレリー・アファナシエフのコンサートで
浜離宮朝日ホールへ。
座席は2階C2列の1番。
仕事で少し遅れてしまったので、
前半の大部分は中に入れず
ホールのロビーで映像を観ながら聴く。
曲間に休みをとらないで
すべて続けて弾くので
入れるタイミングが難しいようだ。
中に入ってから聴くことができた
前半最後のドビュッシー「沈める寺」が、
迫力があって素晴らしかった。
後半は、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ12番、
ショパンのピアノ・ソナタから
いずれも「葬送行進曲」の楽章。
そして、
ワーグナー/リストの「聖杯への厳かな行進曲」、
リストの「詩的で宗教的な調べ」から「葬送」と
”葬送”をテーマにしたアファナシエフの選曲。
とてつもなく力強い打鍵と
リリカルな弱音の組み合わせで
素晴らしい出来だった。
これならアンコールも不要だ。
照れくさそうに数回お辞儀して
アファナシエフは帰って行った。
パンフレットには
東日本大震災に触れていなかったが、
震災の犠牲者の鎮魂と葬送の意味も
込められていたのだと思う。