May 30, 2012

ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

ハンブルク北ドイツ放送交響楽団を聴いてきた。
指揮者のトーマス・ヘンゲルブロックは
初めて聴く指揮者。
"古楽界の雄"だそうです。

メインはブラームスの交響曲第1番。
クリスチャン・テツラフが弾く
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も楽しみだった。

席はサントリーホール1階1列25番と
ほぼ指揮者の真下の一番前の席で、
貴重な体験になった。

指揮者やオーケストラが
息を吸ってタイミングを合わせるところや、
楽団員が微笑みながら頷き合う姿、
指揮者か靴のかかとを鳴らす音が聴こえるなど、
オーケストラの一員になったような気がして楽しい。

1曲目は「フィガロの結婚」序曲。
古楽派にしては重く硬くないか? といった感じ。
オーケストラの味なんだろうな。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
テツラフはどうも音が濁るが
速いパッセージではそれが迫力になっている。
彼は何回か聴いているが、
いつもながらロックギタリストのような弾きぶり。
アンコールはバッハ無伴奏からカヴォット。
これはかなり良かった。

後半はブラームスの交響曲第1番。
古楽の柔らかい感じはしないが、
さすがにブラームスにはピッタリの音色。
どうでもいい話だが、
出てきた時からズボンのシワが気になった。
プレスに出すのを忘れたのかしら?

ヘンゲルブロックは、
やや強引にに突っ走るものの
劇的にまとめるのが上手だ。
グイグイ引っ張って聴かせて、
フィナーレは一気に盛り上げる。
これは感動した。

オーケストラも
ヴァイオリン、ヴィオラが、
実に楽しそうに弾いていた。
彼らにとっても
会心の出来だったのではないかな?

アンコールに
ドヴォルザークのチェコ組曲からフィナーレ。
このオーケストラの実力が如実に出る曲で、
アンサンブルも素晴らしかった。

ヘンゲルブロックは、
熱い指揮ぶりと颯爽とした姿で
見ものとしても素晴らしい。
楽しいコンサートだった

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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