May 22, 2012

マイスキーのバッハ無伴奏

サントリーホールで
マイスキーのバッハ無伴奏チェロ組曲を聴いてきた。
演目は3番、2番、5番。

出だしの3番は、
丁寧に弾かれた和音の構造が
よく見えるメロディと、
軽やかに弾む舞曲の対比が面白かった。

銀色の服を黒に着替えて出てきた2番では
一転、全体に重々しい弾き方。
獅子舞を踊るかのように
髪を振り乱しながら、
ゆっくりな曲も速い曲も
荒々しく弾きまくる。
ライブで観るのは見物として最高だが、
CDだったらちょっと暑苦しいかも。
リズムの自由さに驚かされ、
「あれっ?」と思わされる所が多いのも面白い。

ここで前半終了。

青に着替えて出てきた後半の5番は、
全体を重々しくしかも自由自在に弾き、
バッハを聴くというよりは
マイスキーそのものを聴いている気分になった。

聴き終えて「ちょっと重いかな?」
なんて思ってたら、
アンコールは1番のプレリュード。
これを軽やかに弾きこなして
キレイに終わったと思ったら、ア
ンコール2曲目も1番から。

結局、マイスキーは
1番を3回に分けて全曲弾いてしまった
1番を弾いている間は、
アフロっぽい白い髪のせいもあって、
まるでバッハが弾いているかのようだった。

誰もが期待するタイプの
無伴奏も用意していたんですね。
各曲の弾き分けがとても面白かった。

最高! 観客は万雷の拍手。
参りました。

[Music] Posted by tokuo | TrackBack
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